卒業式

土曜日は高校の卒業式でした。

うちの高校はとても小さくて体育館もないから、

行事の時には斜め向かいにある某社のホールをお借りします。

 

紅白の幕もなく、

式次第を書いたプログラムすらステージの横に貼っていない

小さな卒業式です。

いるのは非常勤・事務・フリースクール担当を含む職員と

在校生、お手伝いの保護者会の人数名と来賓二名(うち一人は保護者会の人)だけ。

式としてちゃんと整っていたけれど、質素で、ぬくもりのあるものでした。

 

卒業証書授与式が終わってからの卒業記念パーティは

先生方が作ったスライドショーをしっかり見て、

会場の人の声を聞いたり、3年の担任の暴露話をしたりと

ずいぶん楽しい時間でした。

非常勤の体育の先生は一言求められて、腕立て伏せをしていました。

 

ここに来られない生徒さんもいたように見受けられましたが、

みんな幸せに、生きていってほしいなと思います。

実は娘と一番仲の良かった子が去年の一月下旬に自殺しました。

生い立ちが私と似ている部分もあって、本当に何とかしたかった。

本当なら、今年、成人式を迎えたはずのその子のことが、どうしても思い出されてしまって、

こんな暖かい時間を、あの子はそれだけ過ごせたんだろうかとか、

こういう時間を過ごすことができたら、また違う人生を送っていたんだろうかと、

ずっと思いながら過ごしていた時間でもありました。

 

ですから、ほとんどかかわる時間がなかったとはいえ

多少でも縁のあった17名の卒業生たち、

多分、ここまで順調には来られなかった彼らに

本当に幸せになってほしいと願わずにはいられないのです。

 

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