分水嶺 ~その3

「君は母さんが憎いでしょ。憎くってたまらないでしょ。大嫌いでしょ。
もうずいぶん前から…。わかっていたよ。」

maronはキョトン。
当然な反応です(笑)

「ずいぶん前から知ってた。君が母さんを嫌いなこと。
でも、それは私には何の関係もないの。
君が幸せになればいいって思っている気持ちに、何の変りもないもの。
だから、私は何も傷ついてないし、全然平気♪(笑)」

と話すとmaronはテーブルに突っ伏してしゃくりあげて泣き始めました。
「わかってしまった。こんな気持ち、持っちゃいけなかったのに(号泣)」

親の愛情なんて、子どもに嫌われようが、憎まれようが
それで揺らぐようなものじゃないし、
子どもに何かしてもらいたいとか、子どもに偉くなってほしいとかでもなく、
ただ、幸せになってほしくて、
そのためのことをしたいだけなんだというような話を
ポツリポツリとしてみました。
どれほど、彼に届くかはわからないけれど。

私が君を愛してることに、何の変りもない。
今、改めてわかったんだけれど、本当に何も変わらないし、
自信を持って、私は君を愛してるんだっていえる。
それくらい、私は君を愛してる。
君たちが私のところに生まれてこなかったら、
自信を持って誰かを愛してるって言える、そんな日は多分来なかった。
ほんとによく、私を選んで生まれてきてくれたと思う。
ありがとう。

そんな話をしました。

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