分水嶺~その1
人には見せにくいものや見せられないものっていうのは
やはりいっぱいあるものだし、
でも、これはどうしようと思ってためらっていたあること。
これが、ブログを一時中断して、
しかも場所を変えて、もう一度書いている理由の一つ。
思春期の男の子と母親がしばしばぶつかるなんていうのは
しごく当たり前のことだけれど、
その子どもが発達障害を持っていると、
やはり通常のケースとは違った意味合いを持ってきます。
去年の2月のことでした。
息子は不登校中でフリースクール生。
娘の一番仲の良かった友人が自殺して、
私も娘もほとんど眠れない時期が続いていたころのことでした。
何かの話から(発端は忘れちゃった)学校やフリースクールの話になって
「全部、母さんが悪い、何もかも母さんが悪いんだ!!」と言い出しました。
そうしたネガティブなことをしっかり言えるっていうのも大事なことだし、
それだけの強さを、この子は身に着けられたんだなと思って
ちょっと嬉しくもあって、しばらく聞いていました。
でも、私の予想に反して、話せば話すほど興奮していく息子。
しまいには怒鳴りながら、顔を真っ赤にして泣き出してしまって、
ほとんどパニック状態に近くなっていました。
これは止めないとなと思って、
「君のその言い方にはちょっと問題があると思うよ」と叱りました。
そして、底流に感じていたもの。
それを口に出そうかどうか迷って、この日はやめにしました。
この状態では、まず落ち着くほうが先だから。
この日以降、そのことをいつ息子と一緒に話そうか、
話すのは失敗になるだろうか、成功して、前に進めるだろうか、
とずっと、機会が来るのを計算しつつ待つことになりました。
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