あまりにむごいと感じて

これまた、前記事の続き。

あんなことを児童相談所の人に強くお願いしたのには理由がありました。

 

ブログ本家のほうにかつてたまに出てきた<特急君>

彼は今、某高等養護の生徒です。

平日は寄宿にいます。

彼もまた小学校の白樺学級が荒れたり、先生の無理解で学校に行けなくなった一人でした。

 

当時6年生の彼はしばらく学校を休んでいましたが

無理して学校に行き、初めてのてんかん発作をおこしたと聞いています。

原因は修学旅行にはいきたかったから。

(お母さんが行かせたがってもいたように見えましたが)

 

修学旅行に行きたいなら、班ごとの打ち合わせがあるので出てきなさい

というようなことをいわれたと聞いています。

 

てんかんは身体的な原因なしにはもちろん起こりはしませんが

引き金は<学校生活によるストレス>と主治医から言われたそうです。

 

打ち合わせもあるので学校には行かなくてはならない、

でも、とんでもないストレスの毎日、

発作を繰り返さないように、せめて家での生活はゆるくしてあげないといけない、

でも、しつけはしないといけない、

ただ、思春期のこともあり、親に反抗、反発をするようにもなってきた・・・

 

そんななかで彼は変わり始めたようなことを聞いています。

大好きな乗り物(公共交通機関)に乗って、遅くまでひとりで出歩いては

トラブルを起こしてくるようになったとお母さんからも聞きました。

 

最近では決められた時間までに寄宿に戻らなかったり、

仲間に加わろうとしてか、へんな子達(寄宿の)のマネをしたりということで

お母さんが学校に呼ばれているという話を同じ高等養護に子どものいる

先輩お母さんが話していました。

 

(今や高等養護の一部の生徒には登校拒否とか軽度発達障害とかいうよりも

シンプルに<素行>についての問題を持っている子も多くなっていると聞いています。)

 

もともとは下級生のお手本にもなっていた特急君。

そのあまりの変わりようは、本当になんて言えば伝わるのかと思うほどです。

あの1年がなかったら、間違いなく別の人生を特急君は歩くことになっていたはずだったと

私は思っています。

 

このままだと、就労すら危うい。

一体、どこの誰が、この責任を取ってくれるのか。

 

児童相談所の人にも、わたしはこの一連の話を泣きながら話しました。

あまりにむごいという気持ちをどうしても抑えられなかったからです。

 

小学校の修学旅行へは何とか行った特急君でしたが

中学校に入った後も度々てんかん発作を起こし、

中学の修学旅行は結局行くことはできませんでした。

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