奇跡のような改善をみているから

この数年、ずっと探してきたものがありました。

手の巧緻性を高めるには、

言語理解を深めるには、

聴覚処理と視覚処理の統合を促進するためには、

知覚的体制化やゲシュタルト知覚を育てるのは可能か、

ということでした。

 

普通の親から見れば、私は厳しくて、アレコレと考えすぎると見えるでしょう。

私はあきらめてはいないんですね。

凹みを持っていても、それなりに社会生活が営めるように育てること。

 

私のいた看護短大部の実習病院の脳外科病棟は

いわゆる植物状態の患者さんを回復させました。

私も実習でそれを見ました。

それでもまだ、世間では植物状態の患者さんの意識が戻ることに

全く懐疑的でした。

 

世間で流行中の脳トレは脳に直接働きかけるものが多いですが

私たちの考える脳トレは感覚器や運動器に働きかけることで脳を刺激、回復させるものです。

 

音楽やラジオを流し、話しかけ、手を握り、適切な環境を保ち、

毎日、味覚の刺激(舌にレモン水や蜂蜜をたらすとか)をし、

足をさすり…。

毎日のたゆまぬ働きかけは時に奇跡のような状態を起こします。

 

病勢の凄まじい患者さんはもちろんそう行かないけれど、

病状が完全に落ち着いていれば、

意識を取り戻し、車椅子で散歩できるようにすらなることもあります。

 

だから、私はあきらめられないのかもしれません。

発達障害の凹みゆえにわからなくて苦しんでいたことが、

ある日わかるようになり、

認識できなくて困っていたことが、認識できるようになるかもしれない。

 

たゆまぬ働きかけは、もしかしたらそんな未来を運んでくるかもしれないと

本気で思っています。

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